認知症の高齢者などと接する機会が多いホームヘルパーらが介護のあり方を考える「認知症ケア学習交流会」が17日、京都市中京区の近畿高等看護専門学校で開かれた。認知症の親を持つ介護体験者の講演や、参加者による意見交換があった。
「京都ヘルパー連絡会」(中京区)が主催し、「認知症の人と家族の会」(上京区)の理事で、福祉施設に勤める鎌田松代さん(52)が両親の介護体験を基に話した。
鎌田さんは「靴下をはくなど当たり前のことができず、自立した生活ができない。常に見守りが必要」と語った。ほかにも、言語障害や判断力の低下などの症状を指摘した。
その上で、「認知症の人も持てる力の中で一生懸命頑張っている。どれだけ支えられるかが、わたしたち専門職に課せられている」と訴えた。
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