元宇治市長の島田さん講演 精華、老々介護の道 体験語る 2009/07/18

高齢者介護について考える講演会が18日、精華町交流ホールで開かれた。元宇治市長の島田正夫さん(90)=同町植田=が「わたしの歩いためおと道 老々介護の道」と題して、亡くなった妻との思い出などを語った。

 男女共同参画などを推進する精華女性講座の一環として、精華女性の会と町教委が共催した。同町の主婦ら約60人が出席した。

 正夫さんの妻和子さんは、90年にパーキンソン病にかかり寝たきり状態になった。正夫さんはホームヘルパーの資格を取得し、2年前に和子さんが87歳で亡くなるまで世話を続けた。

 講演会では、そうした介護の体験を語った。酒をやめるなど自身の健康管理にも触れ「介護する人間が倒れてはあかん」と訴えた。また和子さんの気分転換にと、公園や寺などさまざまな場所に出かけた。「介護は人の命と心を守る仕事」と、精神面のケアの大切さを強調した。妻への思いやりにあふれた正夫さんの講演に、参加者はじっと聞き入っていた。

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